2023/07/15 11:40
【北風と太陽】
「セミナーを受ける意義」を声高に説教するよりも、
アメ玉で釣る方が受講意欲が高いこともある。
先日、知人の「カットセミナー」に参加して思いました。
「学ぶことって、楽しいはず」なのに・・・。
そう、一般的にですが
セミナーの主催者からは「受講者の満足度」が求められ、
研修の主催者からは「受講者の成長、成果」が求められます。
それは確かに正しいことなんですが・・・。
ここから妙な思い込みが生まれることって意外に多い気がします。
(※今回のセミナーもそうでしたが・・・)
「研修ではふざけちゃいけない」とか
「受講者に学びの動機づけをしなければ・・・」とか。
人間、外から「動機づけ」されたら反発するものです。
「学びたい」と思うタイミングは人それぞれで、他人が操作できるものではけっしてありません。
でも「楽しかった」というのは次の動機を引き出すんですよね。
楽しい話や仕掛けは他人が与えたものでも、「楽しかった」というのは自分の中で発生する気持ちなので。
ギャグや小話じゃなくていいんです。
「わからなかったことが、わかった!」というのも楽しさ、面白さのひとつです。
もっとも、受講するときの気分が最初からネガティブだと
面白いところが耳に入らないので、
講師や主催者としては「気分を下げる要素を取り除く」工夫が必要になります。
アクセスのしやすさとか、受講時間とか、聞きやすさとか、
ストレスにならない程度の難易度とか、
(結構ここが重要で考える必要があるんですが。ただ笑わせてるだけじゃない!?)
最後の手段として・・・・アメ玉で釣って連れてくるとか(笑!)
こういう小さな工夫を重ねることで
楽しめて、学ぶ意欲が湧いて、結果的に成果につながるんだと自分は思っております。
「学ぶ意義を説教することがけっして必要」とは限らないことは確かですから。