2023/04/18 09:07
社会問題となった「あおり運転」において、
「あおり」行為に及んでしまうきっかけの一つに
前を走る車のノロノロ運転ということがあります。
昨今では、
ニュースでよく耳にする『あおり運転』。
『あおり運転』の元凶である性格は、子ども時代によく聞いた親の
「早く、早く・・・」の言葉からつくられている気がいたします。
両親からいつも「早く、早く」とあおられていた・・・。
その結果、「のろい」という文字が脳裏に発生します。
「のろく」走る車を見るとかつての”自分を急き立てた両親”のようになってしまう。
急き立てられていた主体が一瞬にして急き立てていた両親に
入れ替わって、あおってしまうこの”切迫感”は「切迫流産にも繋がります」
後ろから追い立てられると『早くしなければ!』と焦り
自分のペースを維持できず乱されてしまいます。
ここで”強迫観念が生まれ”これが固定化すると「強迫行為」になっていきます。
「早く!早く!」と急き立てられる切迫感は、“早く”と“のろい”の対立です!
自分は「のろい」と思っている人には、いつも「早く!」の声が聞こえています。
また、”清潔恐怖症”は手を洗ってきれいになったと思っても「汚い」の声が聞こえます。
この声が自分の中で聞こえてやかましいのですが、どうしても
振り払えない事が病理に。
きれい・汚い、閉めた・閉めないにこだわり囚われて
無意味な思考・行為を繰り返しやめたいけれどやめられない
ここには何の蓄積もなく充実感もありません
「心の空洞化」と「虚しさ」だけがあり虚しいとわかっていながらやめられず
繰り返すので余計に虚し疲れ果ててしまいます。
これを「強迫神経症」と言っています。
強迫神経症の人達には“今ここに生きる”ということがありません。
いつも切迫感で追い立てられているために
今がなく、“今を味わう”ことができないのです。
現実感がないので“今ここに”を
味わうことができるようになることが一番の解決法になるのです。