2022/10/08 10:02

実家の母はとにかくよくしゃべります。

ほんとボリュームの調整機能がついていないので、

超至近距離なのに異常なまでの声量でずーっと絶え間なくしゃべり続けてます。



なので、実家から帰宅するとグッタリ(笑)。

このコミュニケーション、家族なんでまだ成立してますが、

サロンでやっていたらまずいですね。



サロンオーナーのお悩みを聞いていると、

意外にも


「ビジネス書にもっとスタッフと会話をしましょう!」と書いてあったので・・・・



コミュニケーションを取ろうと思い、話しかけると嫌な顔をされて…


なんて話をよく聞きます。

それって”完全にうちの母状態化”になってますよ。




スタッフとの会話量を増やそうとするのは非常によい心がけなのですが・・・。

「コミュニケーション」というのは、そうではないです。

つまり、「会話」というのは双方向のコミュニケーションになるので、



「相手の時間を奪っている」行為でもあることを忘れてはいけないです。




スタッフも仕事のためにサロンに来ている訳ですから、
当然、業務が立て込んで忙しいことだってあります。



そこに、ビジネス書を読んで、スタッフとのコミュニケーションに
燃え上がった店長が、突然現れやたらと話しかけてくる訳ですよ。




スタッフの本心は「いや、仕事したいんだけど…」



と内心思っているスタッフは迷惑そうな顔を当然しますよね。

それを見た店長は



「あれッ せっかく話しかけているのに…」と。



いきなり不機嫌になり、逆に関係が悪化する事態に・・・。

こんなストーリーって、あるあるですよね。




基本的にスタッフ(社員)は、店長の長い話を嫌がります。


「一回捕まると貴重な時間を割かれてしまう…」


というイメージを持たれてしまったら、話しかける隙すら
与えてくれなくなりますよ。

店長はもっと「スタッフの時間を奪っている」という事に敏感にならなければなりません。




スタッフにしても常に話しかけてほしくない訳ではないと思うんです。

ちょっと困っている時は助け舟を出して欲しいと思うでしょうし、

疲れている時には労って欲しいと思ってます。




肝心なのは


「スタッフが話したい時に話しかけて上げる」


のではなく、


「上司の自分が話したいタイミングで話してしまう」


ことが問題なんです。




つまり、コミュニケーションの第1歩は
「話すこと」ではなく「見ること」なんです。



スタッフの状態・状況をよく観察してあげ、
話しかけるタイミングを考えることが最も大切なんです。




そのタイミングがなかなか無い時は、
相手の時間を奪う「話す」ではなく、
「声をかける」という行動にしましょう。



「声をかける」だけであれば
時間を奪うことはないので、

スタッフも不快な気持ちには決してならないでしょうし、



「アレッ 意外と見てくれてるんだな」


という安心感さえ与えることが出来ます。



その”安心感”があれば、スタッフはもっと感情をおもてに
出してくれるようになるはずですので、「話しかける」タイミングもきっとつかみやすくなるはずです。



「もっとスタッフとのコミュニケーションを増やしたい!」


と思っている店長さんは、



「よく見る」「声かけ」「話しかけ」



という「3ステップ」を上手に使い分けるように意識してみてください。




  要点チェック☑



チェック1 自分本位で仕事をしていませんか?周りの状況がしっかり見えていますか? 


チェック2 コミュニケーションで最も大切な事は、「相手をよく見る」こと!ここから始まります。